鉄道

2009年4月22日 (水)

41. ピラトゥス鉄道

ルツェルンからインターラーケンへ行く鉄道で普通車に乗り約16分4つ目のアルプナッハシュタート駅の傍にピラトゥス鉄道の駅があります。
世界一の急坂を登る鉄道として超有名です。勾配は480‰(ミリパール)、1000m行くと480m登ることで、角度にすると約26度です。

Platus2
山の麓駅に平行四辺形をした車輌が見えケーブルカーと見間違えますが、ワイヤーロープで引っ張るのでなく単独で登攀します。

Roha 線路の真ん中に第三の軌道を設けるラックレール方式の内ローハー式で、軌道の両側から歯車を噛み合わせ夫々のモーターに繋いでいます。駅前の広場にその模型を展示しています。

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改札口にはヨーロッパ言語のほか日、中、韓の8カ国で「ピラトス山で楽しいひとときをお過ごし下さい」と歓迎の看板が掲げられています。

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ホームはケーブルカー乗り場と同じで階段になっていて、電車の席はケーブルカーと同じで階段状に
なっています。電車は3輌いますが発車は1両毎で間隔を置いて走ります。

出発して程なく急勾配に差し掛かります。中間駅では下る電車とすれ違いをしますが、乗客は下ろしません。

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線路を切り替えるポイントは無く、スライド式のターンテーブルをずらして切り替えます。

Table2

Table11

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樹林を過ぎると広いアルプにでますが、線路の枕木は無く土台の柱に直接取り付けるというやや乱暴な
方式です。
やがて正面に岩山の崖が現れ、へばり付くように平行四辺形の電車が登るのが見えます。
先に発車した電車です。

Pilatus_29

後ろを振り返るとアルプの中を追いかけて来る車輌が見えます

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トンネルを潜り岩壁に取り付くと真下が見えます。レールの下に支柱をつけ岩壁に取り付ける荒業で窓の下は岩壁で思わずゾーットします。

Pilatus_26_2 壁を右に曲がると程なく終点で山頂のホテルがデンと控えています。

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終点の改札にも歓迎の8カ国語の看板が出迎えてくれます。30分の旅です。

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2009年3月 8日 (日)

18. 氷河急行(下)

今まで線路に沿って流れていたアルブラ川はトゥーディスでヒンター・ライン川と合流して広々とした平原に出て北上します。
そしてライヒエナウで西から流れてきたフォルダーライン川と合流してライン河になり東へ流れます。

Capt0000_2
北上した列車はカーブして東に向かいライヒエナウに着きスイッチバックします。
ここで座席のサイドが左右入れ替わるわけです。
ツェルマット方面から来た列車も同じでスイッチバックしますから、左側の人は右側になりますね。ランドバッサー橋は右側ですからご注意くださいよ。

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さて、列車はフォルダー・ライン川に沿い西に向かいます。
地滑りのあった白い肌の崖の下を通り、トウルンを通過します。この村は世界的に有名な絵本画家カルジェの故郷と後で知りました。
間もなくディーセンティスに到着です。ここからMGB(マッタホルン・ゴッタルド鉄道)区間で機関車の付け替え、食堂車や車両の切り離しのため暫く停車します。乗客たちはホームに下り一息つく人もいます。

Photo_4
発車すると車内放送が独・仏・英の言葉で流れ、沿線の説明に入ります。
フォルダーライン川は次第に細くなり谷間に遠ざかり。列車は坂を登り始めます。左手遠方の山の
中にフォルダーライン川の源流があると放送されます。
氷河急行全線で最も高い2033mのオーバーアルプ峠を目指しラックレールを使って唸りながら急勾配を上って行きます。

Oberalp7_3

峠の標識はトンネルで見えませんが、潜り抜けると湖が広がります。オーバーアルプ湖です。

Andermatt4_2

湖を過ぎると下りになりヘヤピンカーブを速度を落としてゆっくり下って行きます。
眼下には広い渓谷が広がり手前にアンデルマットの町が大きくなってきます

Andermatt_3

カーブを曲がる度、町が右に左に変わるのでカメラを持った乗客がおろおろします。列車の速度が緩いのでバッチリ撮れますから皆さん満足げです。
ヘアピンカーブは4回繰り返しますが、平行して走る道路は7回繰り返すほど急勾配の下りです。

Oberalp1_3

(くだりの急勾配、道路のヒャピンカーブがくっきりと。)

Train_2

(道路もヘヤピンカーブで、鉄道のカーブがその間を縫うように走ります。)

アンデルマットは古くからアルプス越えのルートの宿場町として栄えた交通の要衝です。
今も鉄道と道路は東西南北、地面と地下で立体交差しています。

パック旅行ではここで降り、バスで峠を越えローヌ氷河を見てグリンデルワルトへ行くコースを設定するのが増えています。

Eggishorn_2

アンデルマットを出た列車はフルカトンネルを抜けて明るい谷を走り村々を通過し、フィーシュに
止まります。ここからロープウエイを二つ乗り継ぐと、アレッチ氷河の見える所へ着きます。高級なパック旅行ではセットしているところもあります。

やがて列車はブリークに着きます。MGBは国鉄と線路幅が違うので駅は別々で、MGBは駅前にあり、ホームと屋根だけの駅です。私鉄が粗末に扱われている気がします。

ブリークを出るとフィスプを経てマッター谷を上ります。そこら辺は下記を参照ください。

http://www52.tok2.com/home/bokkei3/magazine/mag15/memo_15_1.htm

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2009年3月 5日 (木)

17. 氷河急行(中)

氷河急行の謳い文句は『91の橋を渡り、91のトンネルうぃ抜け、標高2033mの峠を越える。人跡未踏の大自然境、緑風爽やかな原生林、閑静なアルプスの高原、急流が岩を噛む谷間、数世紀にわたる伝統と文化に息づく山村を縫って走る。サンモリッツーツェルマット間約270kmを7時間~8時間かけて走る。』とあります。
期待を膨らませてくれますが、乗るとなると迷います。
上りと下りどっちが良いか、つまりサンモリッツ発に乗るのが良いかツェルマット発に乗るのが良いかです。

Plate_2

お奨めはサンモリッツ発です。パック旅行ではサンモリッツ発の一等車に乗るのがあります。これが一番
いいです。個人、グループのときは日本を出発前に予約をしておくのが賢明です。

さて進行方向、右、左どっちに座るかが問題です。団体のときは座席の指定は先ず無いでしょう。ここからここまでと添乗員が指定するはずです。厚かましく席を取って下さい。
左側が良いです。一生に一度の機会です。

サンモリッツを出て程なくはエンガディンの谷間を進みますが、谷とは思えない広々としています。
左右山の中腹まで緑の牧草地が広がり集落の中に教会の塔が見えます。スイスの何処でも見かける景色です。
サメダンを過ぎ列車は樹林の中に入り高度を上げます。程なくトンネルに入ります。アルブラ峠です。
この峠は分水嶺で北に流れる水はライン河に注ぎ北海へ、南に流れるとイン川を経てドナウ河に注ぎ黒海へ。

Albra7_2

高度2300mのアルブラトンネルを出ると渓谷に沿ってループトンネルを幾つも抜けながら急勾配を一気に駆け下りベルギュンに近づきます。ここでも線路はループ線を描き、駅前の教会が右に左に見え隠れしてきます。

Loop_2

6月は教会の前の野原は黄色の花の絨毯で、沿線で最も美しい景色の一つです。

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やがて列車は速度を落としフィルズールに停車します。
現在の1等車には日本語を話すイヤホンが付いているそうですから心配ありませんが、以前はここで
一寸したハプニングが必ずありました。有名なランドバッサー橋がすぐですから。

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ローマの水道橋を偲ばせるアーチ橋で高さ65m、美しい曲線で渓谷にかかる超有名な橋です。
「ランドバッサー橋は駅を出てトンネルを潜ると直ぐ左側に見えます」。
この声を聞くと右側の席の人がカメラを持ってドット左側に押し寄せて、ひどいときは席の間にも割り込んでパニックになります。

Landwasser1_3

窓が開かない車両の場合ガラス越しでは写真は旨く撮れません。アアアアという間に渡ってしまいます。
カメラ通の人は、デッキの小窓から撮ります。フィルズールに着く前から準備しています。

ところが小窓は小さく二人は無理です。位置の取り合いで一つは変になります。

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やがて左側に古い教会の塔がある町が見えます。ティーフェンカステルで、交通の要衝です。

Church1_2

十字路になっており南へ行くとユリア峠を越えサンモリッツへ行けます。ハイジの里マイエンフェルト
からクールを経てサンモリッツへ行くバスはここを通ります。

それから渓谷を過ぎて、平原に出て近づくのはライヒエナウです。

続きはあとで・・・。

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2009年3月 4日 (水)

16. 氷河急行(上)

氷河急行はアルペンリゾート地、ツェルマットとサンモリッツ間を結ぶ観光列車です。
緑一杯の牧草地帯、橋を渡り、谷を下り峠を越え、トンネルを潜り全長270km疾走します。

列車は全座席指定で、何故かスイス観光局は鉄道の目玉商品、「氷河特急」と紹介しています。従って旅行会社では「特急」で宣伝しています。 Glacier Express と言いますから「氷河急行」というのが普通でしょう。

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2009年現在、一日にツェルマット、サンモリッツ間3本、ツェルマット、ダヴォス間1本の運転で、私鉄のマッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)とレイティシュ鉄道(RhB)が運行しています。線路は1つ会社は2つの直通列車です。
以前はブリーク・フィスプ・ツェルマット鉄道(BVZ鉄道)とフルカオーバーパル鉄道(FO)と、レイテッシュ鉄道(RhB)の3社の運行でしたが2003年にBVZとFOが合併してMGBになりました。
そして2006年ツェルマット、サンモリッツ間は新型車量に置き換えられ1,2等全部パノラマカーになりました。その中で1編成だけ全部1等車両です。(写真、以前の1等パノラマカー、いまは2等に格下げのようだ)

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真っ赤な機関車には「GlacierExpress」と白で描かれ赤白ツートンカラーの列車が疾走します。といっても時速は30km、世界一遅い特急と観光局は言っています。ゆっくり走るので沿線の景色が良く見えると評判です。
パノラマカーになったので窓は開けられません。それから荷物を棚の上に上げられません。ちょっと不便なところもあります。
食堂車は廃止され座席に配る方式に改められました。食堂車に近い車両では時間待ちの客が通路に立ち
塞がり反対側の景色が見難いからです。

2009年現在の詳しい情報は下記を。
氷河急行の案内

http://www.glacierexpress.ch/prospekte/andere/gex_image_j.pdf

時刻表、座席など
http://home.att.ne.jp/sky/railplan/JunShirakawa/004-ZZZ-GEXP.htm

さて、この列車は上り、下りどちらが見ごたえあるか意見が分かれます。
そして、進行方向、右に座るのが良いか左が良いか、
また全線乗るのが良いか、部分が良いか、スケジュールによっても違います。
次回に独断と偏見に溢れるお話しをましょう。

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