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2009年7月19日 (日)

97. アルメントフーベル

6月26日(土)
朝起きてベレンダへ出るとユングフラウがクッキリ見える。今日は最高の日になりそうです。
Three_mountains 朝食時3回目のメンリッヘン行きを提案しました。雲ひとつ無いベルナーオーバーラント連山が見られます。その後降りてきてミューレンへ行くことにしました。

1回目はどんより曇っていたが輪郭が判りました。2回目はアイガーに雲がかかっていました。今日は全部見えます。はっちゃんにはこれで3回目の失神をしてもらいましょう。
ロープウエイ駅からメンリッヘン山頂へ少しの上がった場所で写真を撮りました。
「最高ヤ」の声が自然にでる。パチパチと柏手を打ちたくなる気分です。

グリュッチュアルプへ上るケーブルカーは左側に座るよう伝えました。後ろを向くとウングフラウが樹林の切れ目から良く見えるからです。

ミューレン行きの電車は急いで乗らないと左側に席が取れません。急いで席に座り「オーイ」と声をかけたら「ヤー」と手が上がった。皆左側、つまり谷側に座っています。何回も電車に乗ったから慣れたもんです。

Eiger_monch_jungflau 一つ目の駅、ヴィンターレッグまでの間、見晴らしが良く、アイガー・メンヒ・
ユングフラウの三山が綺麗に並んで見えます。ミューレンに近づくと樹林が遮ってしまいます。
快晴だから腕と無関係、よい写真が撮れます。

シルトホーンのロープウエイ乗り場への道は二通りあり、駅から真っ直ぐに坂道を上るのと左に曲がり谷側を行くのがあります。谷側がメインストリートです。

Img_1406 木陰に3頭の牛がいた。おかしい。放牧で山に入っているはずだが・・・
今年は遅れているようです。

切符売り場でスイスパスと言って切符を買いました。
今日はユングフラウパスが使えない路線があるのでスイスパス持参です。
ロープウエイとケーブルカーはユングフラウパスが使えない。

谷から上がってくるロープウエイが団体を運んできました。どやどやと出札口に殺到するので、「負けたらアカン」演歌を口ずさんで切符を改札機に差し込みました。

ここのロープウエイには気圧計(高度計)が付けてあります。団体の一人が「あれは体重計で重量がオーバーしないよう見張るのだ」と尤もらしい珍説を主張すると、すかさず、改札口で人数カウントしてたぜ、員数オーバーしなければOKと野次返すのがいました。

添乗員らしきお姉さんが「○○のグループ固まってぇ・・あれ違うのが入っている」と叫びました。
グループの中に押し込まれたのは「はっちゃん」です。「わたしでぇす。変なのが入ってすみません」と言い返し、「わたしゃエイリアンか」とブツブツ。
中間駅ビルグでこの添乗員「みなさーん、ちょっとだけテラスへでて山を覗いて
下さい。いい眺めです。」どうもこの団体騒がしくて・・・

12年ぶりのシルトホーン、すっかり変わっていました。駅に着くとエスカレータが付いています。以前は階段をハーハー言って上がったのに・・・

Img_1432 アホと煙は高いところへ上がる、とは古来からのコトバですが、上がって見ないと下界との違いは判りません。左遠くから、右遠くまで白銀の連山、神々しいです。
石川五右衛門ならずとも「値千金」の眺めと見得を切りたくなります。

団体は回転レストランに入り静かになりました。「値千金」の眺めを見た後ミューレンへ降りました。

Home05 ミューレンの民家には観光客を楽しませるオブジェや箱庭などが点在します。

Home03 Home02

Home01 また庭先には色々なはなを育て散策が楽しみです。

Bahn ケーブルカーで上ったアルメントフーベル、標高1907m。高い所と驚いてはいけません。ミューレン(1650m)から250m上っただけです。

Alumentfubel

駅の階段を上り外へ出ると賑やかなアコーデオンの演奏が聞こえます。レストランでやっています。
6月~8月、毎週土曜日11時から3時まで民俗音楽を聞かせるバーベキューパーティーがあるのを事前に知っていました。今日に合わせて日程を組みなした。ヴェンゲン滞在最後の日のハイライトです。

レストランの位置はローマ時代の古代円形劇場を想像頂けれいいでう。丘の半球形の凹面斜面の麓に建ってあります。50m上った場所がタダで聞ける外野席です。

6人が横に並び弁当を広げます。それぞれが部屋で作った米食弁当。熱湯を注ぐだけで出来上がる登山食です。
Three_horn 小さな花が点在する牧草の中で楽隊つきのアイガー、メンヒ、ユングフラウの三山見物です。絶好の日和に恵まれ至福のひと時です。

人影はまばら、同じミューレン地区なのにシルトホーン展望台の人混みと大違いです。

Horn1 一行が食べ終わる頃を見図ったようにレストランから長いアルプホルンを下げたおじいさんがゆっくりとした足取りで上ってきました。
さぁ忙しくなるゾ。カメラを持った5名、急いでスタンバイ。

おじいさんがホルンを口にするとシーンとなりました。一時の静寂が過ぎ、アルプホルンが歌い始め
ました。我々の外野席でも周りのアルプに谺する音がかすかに聞こえます。
レストランでは尚更でしょう。

Horn2 だが、まてよ、CDやTVで聞くのとはチョッピリかけ離れていて、ときどき音が途切れます。シャープな朗々と謳う演奏ではありません。訥々と奏でる牧歌的な音色です。
おそらくミューレンの農家の乳絞りのおじいさんが応援に駆り出されたのでしょう。若い頃はきっと旨かったに違いありません。

喝采の拍手の後「リクェスト」あるかと言ったが、返事が無いので勝手に吹き出しました。筋書き通りなのでしょう。2度目の拍手のあと、一緒に持ってきた短いホルンを取り上げた。クラリネットくらいのの大きさです。
運悪く、このとき上空をジェット機が通過し、おじいさん空を見上げ音が過ぎ去るのを待っています。
邪魔だドケ、という仕草が愉快です。
民族衣装のおじいさんは絵になります。背景の三山も緑の野原も活き活きとして新鮮。「これがスイスや」と誰かが溜息混じりにつぶやいたのが印象的でした。

レストランは再び賑やかな演奏に戻ったので、外野席のハイカーたちは一斉に動き出しました。

Display2_s 急坂を上り切った場所に道標が見えます。ハイキングルートが何通りもあります。北面トレイル、花のトレイル、山のトレイル、初級用パノラマトレイル。距離の短いパノラマトレイルを進みました。

だらだら下りの真っ直ぐな道が終わり分岐点にくるとアイガーの登山ルートのパネルが道の真ん中に置いてあります。振り返るとアイガーの北壁が聳えています。
Photo 北壁ルートには幾通りもあり難所続きの絶壁で、時にはクライマーの命を奪ったりしました。彼らの偉業を称え設置したのでしょう。

Flower3 ここから斜面を真っ直ぐ下る道と、遠回りする道に分かれます。5名はそのまま進み、私は坂の緩い遠回りを選びました。天邪鬼です。

Muhrenflower077 アルメントフーベルのお花畑は広大でスイス一番の大きさといわれます。
ハイジの世界と一行は大喜び。
マイエンフェルトがハイジの世界になってよかったと思います。
もし、こっちになっていたら、ツアーが押し寄せ蟻の行列ができ、開発が進み俗化され自然が台無し
です。

Alument09_s

Flower1

Flower5 道が南にカーブする辺りが最も美しいポイント。「花だ、花だ」と大ハシャギ、集まって記念写真だ、みんな浮かれています。

Flower7

ミューレンまでの下り道は砂利道で小石が多いです。周りの花やチーズ小屋、放牧された牛の群れ、正面の白銀の連山に見とれ足許への注意が散漫になると滑りやすく危険。
膝から下をちょこちょこ動かすように歩きます。

Display

Mountain

Flower4

Breithorn

Cow

村の家が近くなると急坂になり、やがて舗装された道に辿りつきます。やれやれ。

大きな荷物を背負った若い旅人が1軒1軒訪ねていました。
旅人に貸す空き部屋を探しているのです。
「ヒッチハイクみたいだね。旅慣れた若者は力仕事をして宿を借り旅を楽しむもんね。」逞しさにビックリ。
けど、ミューレンには「Zimmer Frei」の看板や張り札は見かけないのですが・・・

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