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2009年5月27日 (水)

72. ロゼック谷

ロゼック谷は前回のモルテラッチ谷の西隣にあります。
95年6月28日、パック旅行のグループはコルヴァッチ展望台へロープウエイを乗り継いで登りましたが、麓は晴れていても標高3303mのここはガスがかかり、周囲は霞んで良く見えません。
早々に降りることにしました。
そして、中間駅ムルテルからスールレイユ峠を目指して歩き始めました。
ムルテルは約2700mm、峠は2755mの高さで僅かの高低差だが、いったん下ってから登るので実質は100mくらい登ることになります。

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この年スイスでは3月に大雪が降り、高所では残雪が多く道の両側には1mも残っており、路面は融水が流れ足許がよくありません。自然に隊列は長くなり、じぐざぐの登り道をあごを出して
登りました。

ピッツ・ベルリナはガスがかかり全容がはっきりせず残念です。
峠から真っ直ぐ谷へ降りず、やや右手に辿るとロゼック、シェルシェン、ベルリナとチェルヴァ氷河が間近に見えるポイントに着くと「ハイキングの教科書」にありますが、そこへの道も雪で閉ざされ見つかりません。東京からのハイキングツァーパックのパーティーも断念した様子です。

Su_pass2_3

残雪は50cmを超えており、足がすぽりとめり込み難渋する人が増えてきました。
ハイキングのとき、下り道は靴面全体で地面を捕らえるようするのが常識で、かかとから降ろすと滑って危険です。その調子で歩くから難儀をします。
しかし、雪道ではかかと荷重で強く踏みしめるようにすると歩きやすいのです。添乗員をはじめ数人に、手ほどきならぬ足ほどきをしました。スキーをかついで雪山道を下った昔の経験がスイスで役立つとは。

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前方のベルリナは、ガスに見え隠れしながら、少しずつ右手に遠ざかって行きます。
氷河の舌端だけがやけに明るく見えます。

200mも下ると地表が現れ、乾いた土地で隊列を整えます。

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ここらあたりから枯れ草や岩陰に花が目立ち始めました。

立ち止まり撮影を続けていると隊列から段々遅れてきます。先頭の方からの掛け声が遠くなっていきました。

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下るにつれて花が多くなり、その色も紫、赤、青よりも黄色の群生が支配するようになってきました。

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ロゼック谷の川が見下ろせるようになった作業小屋場所にこじんまりとした段丘があり、作業小屋があります。放牧の牛はどこかと見回すと、谷の向こうの草地に群れていました。

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辺りは一面の牧草と花畑、ここで昼食の大休止。

べルリナはずっと右手になり、山陰になり見えません。チェルヴァ氷河の舌端が「あかんべぇ」をした格好で光っています。

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正面、谷の向うにピッツ・チェルヴァ(3546mm)とピッツ・ミサウン(3249m)が聳え、その間の氷河の舌端からの流れが細い白糸を垂らしたように谷に流れ落ちています。


ロゼック川の河原は広く、細い流れが幾筋も交わったり分かれたりして網目のような形を成し流れ緩やかに見え長閑です。

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森林限界に達するようになると、道の両側のアルプは花一杯になってきましたが、谷のホテルに通じる道がUターンする少し手前、異様な光景に出くしました。
モレーンだらけの斜面で、石ころというより岩ころだらけです。
その向こうは生い茂った樹林です。昔のスイスはすべてこんな様子で、人々が岩を掘り起こし耕して牧草地に育て上げたのかと感慨に耽りました。

谷のホテルロゼック・グレッチャーの前で小休止。添乗員のおねえさんは、「馬車に乗りますか」と皆に声をかけたが殆どか゛「いらん!歩く!」
小生は乗りたかったのに・・・。追い越して行く馬車を恨めしく見送ります。

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振り返るとロゼック谷の奥のロゼック氷河は逆光で見難く。二重の恨めしです。

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ポントレジーナまでさらに6km、馬車道の少し上の方についている遊歩道を歩きました。

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