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2009年5月 6日 (水)

53. フェー氷河

Map16_2 ブリークを出たポストバスはフィスプから谷へ入ります。シュタルデン・サース村で谷は二つに分かれ、右はマッタータール、左はサースタール。ご存知のツェルマットはマッタータールの最奥です。

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サースフェーはマッタータールの最奥で、ツエルマットと同じく、自動車乗り入れ禁止です。村には電気自動車が走っています。
バス停留所一帯が駐車場で外来の車で一杯です。

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バスを降りるとネズミ返しの穀物小屋が出迎えてくれます。背後には4000mを越すミシャベル山群の主峰ドーム(4545m)が控えています。村を取り囲むように連峰が聳え、そこからの流れるフェー氷河が村の直ぐ傍まで迫っている「氷河の村」です。

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メインストリートを抜け教会の先に氷河展望台行きのロープウエイ乗り場があります。

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途中シュピルボーデンで乗り換え、標高2870mのレングフルー展望台に着きます。
三方が氷河に囲まれた岩場で、河中の小島のようです。

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ここの氷河は尋常ではありあせん。氷河の流れる傾斜が急なため、階段状にずれ落ちる所がしばしばあり、そこのクレバスが融け上からの圧力で柱状に盛り上がる、所謂「セラック」があちこちに見られます。文字通り「荒れ狂った氷河」です。

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しかもそれらが展望台の直ぐ傍で見られ、身震いするほど圧倒されます。
ツェルマットのゴルナー展望台では、氷河の群れが、絵のように眺められ「美しい」と感じますが、
フェー氷河は「恐ろしい」と感じます。

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眼を東に転じると直ぐ下は村の家が並び、「氷河の村」を実感しました。

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最初訪れた96年7月、レングフルーには雪が積もっており、残雪で雪だるまを作った兄妹に出会いました。夏の残雪は湿っていて雪だるまを作り易く、器用に人形の形に組み上げていました。
周りから小石と扁平石を拾ってきて差し込み、眼や腕をつくり、帽子を飾った素朴な雪だるまです。
細長い石を拾って、パイプと見立て、咥えさせて、出来上がり・・・

日本式と違う姿に感嘆していると孫を連れてきた爺さんが、たどたどしい英語で「この子達があんたに聞いてくれとせがんでるでナ。あんた達日本人もこのような雪人形を作ったことがあるんか?」と。

『おお、作ったどぉ。沢山作ったどぉ』とこちらも怪しげな英語で答えると、爺さんも孫も笑顔で頷き、この芸術品を誉めると大喜びしていました。

私の故郷は温暖な瀬戸内沿岸ですが、春先には大雪が降り、雪だるまに興じた子供の頃を、遥かかなたの国で懐かしむとは意外なできごとでした。

 

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