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2009年5月 1日 (金)

48. フルカ峠ーラインとローヌの分水嶺

Furukapath_map フルカ峠(標高2431m)はアンデルマットの西、ウルゼレン渓谷の西端にあってロイス川とローヌ川の分水嶺です。ロイス川はルツェルンを通り北上してバーデンでライン川と合流します。後にラインー川はドイツを経て北海へ注ぎます。ローヌ川はローヌ氷河に端を発し麓のグレッチ湿地帯を抜けローヌ谷を流れ、スイス最大の湖、レマン湖へ入りそこからフランス中部を南下して地中海に注ぎます。

この2つの大きな川の源流がフルカ峠を挟み僅か3kmしか離れて存在することは案外知られていません。

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さて、フルカ峠の東のヘヤピンカーブを一気に登りなだらかな道に差し掛かりますと夏は放牧された牛が遊んでいます。

Furuka8

Furuka2

右手は山岳、グロース・フルカホルン(3169m)とクライネ・フルカホーン(3026m)が聳えます。

Furuka1

左手の谷を見ると廃線になった旧フルカ鉄道の線路が見えます。
世界的に有名な「氷河急行」は以前はオーバーワルト、レアルプ間のフルカ峠を2時間もかけて越えていました。

フルカ峠の西端ではローヌ氷河が車窓から見られるので「氷河急行」の名が付いたのです。
冬から春にかけ降雪、雪崩でしばしば運休になるので、スイス政府はトンネルを掘り、峠を走る線を廃止させました。「氷河急行」はいまはトンネルを通り「氷河」は見えません。

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ところが、鉄道好きはボランティアを作りヴェトナムに売った蒸気機関車を取り寄せ廃止した線を走らせて
自主管理し夏の間、土日に運転し、人気を博しています。

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峠の西端のベルヴェデーレには氷河に横穴を開け、木の桟橋を付け、有料で観光客が入れるようにしています。

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最近はパック旅行も入ってきて青く輝く氷の洞窟を見る人が増えてきました。
内部には縫いぐるみの熊がおり、記念写真を撮って送ってくるサービスをしています。(有料)

冬の間峠は積雪のため交通止めになります。春になると、峠の開通に間に合うよう関係者はヘリコプターでやって来て、雪かき、洞窟掘り、桟橋架橋などで大変らしいと聞きました。

Photo 峠の東側の下りは東側の道より更にくねっています。
自転車ロードレースの一つ、ツール・ド・スイスでは山岳ステージにヌフェネン、ゴッタルド、フルカの3峠を越えるコースが時折設定されますが、フルカ峠の下りで転倒する選手をよく見かけます。それほど難しい下り道です。

Furka_down

途中、グリムゼル峠への分岐点を通過しますが、グリムゼル峠の紹介はこの次に・・・・

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